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2021.01.15 17:06

羅小黒戦記

 見てきた

 えーと中国版もののけ姫

 ただねこれは文化の差なんだと思うんだけどこういうシーンをこの場で長々やるのかとかここでこういうギャグを出すのかとかそういう呼吸の違いがかなりある
 これは日中でどっちのアニメの出来がいいとか悪いとかじゃなくて文化の違いなんだろうとしか思えない
 結構な昔アフタヌーンとかスピリッツとかだっけな、フランスとか韓国の漫画家の人が描いた漫画が掲載されてるの読んだことあるけどその時の感触に似ておる

 バトルシーンはよく動くしキャラはかわいい、ただキャラの顔がちょっと不安定かなあ


 主人公のシャオヘイは人間の開発行為で森を追われた妖精なんだけどそこへ同じく妖精のフーシーが現れて仲間と一緒に暮らそうと誘う
 そしてそこへやってくる仙人のムゲン
 彼はシャオヘイをかっ攫いとある場所へ向かうがその道中人間と妖精が共に暮らす街もあるんだと諭す
 攫われたシャオヘイを探していたフーシーはついにシャオヘイとムゲンとまみえるのだが…


 あのね、なんかフーシーとムゲンはともかくシャオヘイの行動原理の軸みたいなのがぶれるんですよ
 もののけ姫だとエボシ御前は悪だと思ってたアシタカが不幸な女の人に働き口を与え、うち捨てられた豪病を患う人間の面倒を見るエボシ御前とその里の様子を見てそれで色々と揺らぐじゃないですか
 シャオヘイは人間きらーいって言ってたのにいつの間にか、いつの間にか(としか見えない)妖精と人間共存派のムゲンになびくんですよ
 そうなっちゃうターニングポイント的な出来事はないんですよ(飯は食わせて貰ってたけどそれだけならフーシーもしてあげてることだし)
 で、一番最初に自分に優しく接してくれたフーシーともう何のためらいもなく敵対するんですよ
 葛藤とか全然ないんですよ
 そして最後のフーシーの変化にも動揺とか慟哭とか哀惜とかないんですよ
 フーシーの仲間、自分の仲間でもあった妖精が幽閉されるだろって話にもえっそんなみたいな反応じゃなくてすごいあっさりで、挙句の果てに最後には僕はムゲンと一緒にいたーいってついてっちゃう
 なんだろこれ



 これが某国某政府の某地区の弾圧に近い融合融和政策を肯定する映画だって解釈が出てきてもそりゃ仕方ねえだろなって思いました




 …ポケモン見た方が良かったかなあ


 
 
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